おどおどしている人ほど、キレると凄みがある。
(『サラNEO』の沢村一樹さん)
親愛なる君に

『サラリーマンNEO』の「がんばれ川上くん」は、
ひょっとしたら、沢村一樹さんの代表作になるかもしれません。
おどおどして、過呼吸になるシーンも凄いなと思っていたら、
ぶちきれるキッカケになったのが、「なじみの店」編だと、
演出の吉田照幸さんが教えてくれました。
これは、何度見ても、凄いです。
面白いを通り越して、怖いくらいです。
宝田明さん演じる大事な大事な大株主の接待をする沢村さんが、
宝田さんのあまりの態度にキレて、胸倉をつかんで罵倒するのです。
最初、何を言ってるかわからないくらいの鹿児島弁です。
吉田監督によると、放送バージョンのあと、15分は暴れまくったそうです。
ぶちきれることで、その後の川上くんのおどおど感が、
ますます凄みを増しました。
どんどん太くなる眉も、沢村さん自身がメイクしているそうです。
リハーサルで遠慮する沢村さんに、「もっと、激しく胸倉をつかんで」と言った
宝田さんも、さすがです。
「がんばれ川上くん」は、沢村さんの役者人生を変えた作品になるでしょう。

                        彰宏より。
P.S.
『サラNEO』の「コントを読む」の沢村さんも、面白かった。
「あれは、吉田監督の演出ですか」と尋ねたら、
「沢村さんが、ご自分で作られたプランです」と、おっしゃって、またまた感服。