お仏壇の前のちゃぶ台が、いかにも母親らしい。
(母親の三回忌)
親愛なる君に

母親の三回忌に、実家に帰っていました。
早いですね。
実際には、まる2年目で、しかも、1か月早めなので、
余計早く感じます。
お上人さんのお読経の間に、ふと気づきました。
お仏壇の前にお供えが置かれているテーブルは、
僕の子供の頃から使っている折り畳みテーブルです。
と言えば、カッコいいけど、ちゃぶ台です。
これは、生前から、お仏壇の前用になっていました。
いかにも昭和のテーブルは、今はもう手に入らないでしょう。
僕は、このちゃぶ台で、小学生の頃、
一生懸命、『少年朝日年鑑』を自分のノートに模写していました。
僕のとっての、思い出のちゃぶ台です。

                        彰宏より。
P.S.
ご立派な祭壇用机ではなく、ちゃぶ台が置かれているところに、
いかにも、母親の愛情を感じました。