僕は、落語をしない落語家なのかもしれない。
親愛なる君に

僕の今の活動の原点は、
14歳、中学2年生の時に出た2つのラジオです。

『ヒットでヒット バチョンと行こう』(ラジオ大阪)の「真打登場」コーナー。
これは、笑福亭仁鶴師匠の担当する水曜日で、
落語のオーディション番組でした。
大学の落研の人たちが、大勢受けにきていました。
中学生は、僕くらいだったのですが、通って、オンエアになりました。

もうひとつは、『ヤングリクエスト』(大阪朝日放送)の
「タムタクタイム」コーナー。
これも、オーディション番組で、こちらは
放送研究会の大学生が、大勢受けにきていました。
DJスタイルで、1人でフリートークをするというのが、テストでした。
これも、大学生のお兄さんを差し置いて、一発で合格。
その時のしゃべりも、DJではなく、落語のマクラのようなしゃべりでした。

今、僕の講演の感想で一番多いのが、
「まるで、落語を聴いているみたいだった」というコメントです。
木村政雄さんも、初めて僕の講演を聴いた時、言われました。
「中谷さんのしゃべりを聴いてわかりました。
この人は、作家ではありません」

                        彰宏より。
P.S.
ひょっとしたら、僕は、高座に上がれない落語家なんですね。