本を読んでる人は、著者を呼んでる。
親愛なる君に

「いつも、中谷さんの本を、読んでます」
というお手紙をいただきました。
その中の1行が、こうなっていました。
「いつも、中谷さんの本を、呼んでます」
書き間違いか、わざとそう書いたのか、
ちょっと、考えました。
たしかに「本を読んでる」という行為は、
「本を呼んでる」というのと、似ています。
そして、「その本を書いた著者を、呼んでいる」のです。
本を書いている僕は、僕の本を読んでくれている人から、
「呼ばれている」のです。
だから、僕はいつも、誰かに呼ばれている幻聴がするんですね。

                        彰宏より。
P.S.
いつでも「呼んで」ね。
バットマンに、SOSを送るみたいに。