ジェームズ・ボンドは、人妻専門キラーなところが、大人だ。
(『007/カジノ・ロワイヤル』(2006年版))
親愛なる君に

僕にとって、映画は、大人になるための教科書です。
『007』シリーズは、アクション映画ではなく、マナーテキストビデオです。
『007/カジノ・ロワイヤル』(2006年版)は、
まぎれもなく、大人のための映画でした。
2006年版の大人であるところ。

(1) 007が、人妻専門キラーであること。

小娘なんかを、相手にしていては、いけないのです。

(2) ときどき、ぶちきれること。

あまりにも、人間的に完璧すぎては、つまらないのです。

(3) 敵に拷問を受ける時は、全裸で、急所を責められること。

それまでは、パンイチで、背中鞭打ちが、限界だった。

(4) 「こんな仕事、辞める」と本気で言うこと。

(5) 「007」と「ジェームズ・ボンド」が、固有名詞ではなく、肩書であったこと。

「007」は、「お客様相談室室長代理」という感じ。
「ジェームズ・ボンド」は、「○代目林家正蔵」っていう感じなのです。
だから、ボンド役は、次々変わっても、違和感がないのです。

                        彰宏より。
P.S.
携帯電話を使っても、ちまちましないのが、カッコイイね。