親にも似るけど、妹にも似る。
親愛なる君に

父親と似ているところは、あまりに多すぎて、
最近は「またか」と思うけど、
妹と似ているところを、この間、発見しました。
お刺身におしょうゆを、たっぷりつけるところです。
むしろ、僕や父親より、妹のほうが、
たっぷりつけています。
おしょうゆ皿に、お刺身をつけて、
裏・表・裏・表・裏・表と、3回転、転がしているのです。
もはや、おしょうゆをつけるというより、
「しみ込ませている」とか「漬け込んでいる」とか
「もみ込んでいる」という感じです。
そこまで漬けたのに、そのまっ茶色のお刺身を、
刺身のつまの しその葉で、ふいているのです。
「ふくんやったら、そこまで漬けんでも、ええやん」
と、思わず、つっこんでしまいました。

                        彰宏より。
P.S.
「お母さんが、つっこまれるのは、珍しい」と、
口下手のカズキ君が、大喜びしていました。