知らない人と話せるのは、幸せ。
(『鶴瓶の家族に乾杯』)
親愛なる君に

大河内奈々子さんの結婚式の時に、笑福亭鶴瓶さんに
『鶴瓶の家族に乾杯』の撮影の大変さや面白さをうかがいました。
大好きで、ついつい見てしまう番組です。
田舎に行って、道で出会う人とのやり取りをすると、
鶴瓶さんは、天下一品に面白く、優しさがにじみ出ます。
ダンドリや演技でない、素の顔が出てしまいます。
ゲストも、(意外に、こんな気さくな人なんやなあ)
というのがわかるのが、面白い。
大御所の西川きよしさんが、自前パンツで琵琶湖に入ったり、
鶴瓶さんをついたてがわりにカメラ前で生着替えするのも、面白い。
プロゴルファーの中島常幸さんが、2歳のお孫さんがいるので、
田舎の子供に、ついつい反応してしまうのも、
トーク番組では、出せない味です。
お年寄りの戦争中の話につい聞き入ってしまう
鶴瓶さんの涙もろさも、素敵です。
夕立の後で、人っ子ひとり、いないこともあります。
「誰も、つかまらないという回があっても、
それが田舎なので、それはそれで、いいんですね」
という鶴瓶さんの言葉が、深かったです。

                        彰宏より。
P.S.
買い物に行ったうちの母親が、なかなか帰ってこないので心配していたら、
帰ってきて、言いました。
「ただいま。気ぃついたら、1時間も話してしまいました」
「知ってる人に会うたん?」
「ううん、知らん人」
知らない人と、1時間も話し込んでしまう うちの母親の遺伝子に、
僕は感謝です。