買いそこねたお土産を、買いうために、再びそこに旅をする。
(指ハブ)
親愛なる君に

沖縄に、行ったら買おうと思っていたお土産がありました。
僕は、いつも、お土産を買う主義ではありません。
むしろ、買わない主義です。
どうしても面白いものがあった時だけ、買います。
前回、沖縄に行った時に、気になって、
それでも、いつもの主義どおり、買わないで帰ってきて、
ずっと、心残りになっていたものがありました。
名前も、わかりません。
ヘビの形をしたおもちゃで、指を口に入れて尻尾を引っ張ると、
指を吸い込んで、抜けなくなるのです。
その吸われた感覚が、かなりセクシーなのです。
(今回は、絶対、買って帰ろう)
ホテルのお土産物屋さんを探したら、見当たりません。
ブセナテラスリゾートのゲストリレーションの大里愛子さんに、
聞きました。
「ああ『指ハブ』ですね」
「それ、それ」
いかにも、そんな名称なのです。
大里さんの笑い方からすると、
「3歳まで向き」みたいなおもちゃのようです。
早速、大里さんは、笑いながら、お土産物屋さんに、
在庫がないか調べてくれました。
残念ながら、ありませんでした。
翌日、さすが、ブセナテラスのゲストリレーションです。
「中谷さん、ありました」
「お土産物屋さんの倉庫ですか?」
「いえ、コンビニです」
なんと、沖縄では、日用品だったことに、また感動。
(こんなエッチなおもちゃを、コンビニで売ってもいいのかな)
と、つぶやきながら、買って帰りました。

                        彰宏より。
P.S.
お土産は、1回買いそこねて、次回、買いに行くくらいで、
ちょうどいいね。