大学時代の2人しかいなかった友達の1人に、20年ぶりに会った。
(ベースボール・マガジン社、長久保由治さん)
親愛なる君に

20年ぶりに、大学時代の友達が、訪ねてきました。
僕は、大学時代に、友達は、2人しかいませんでした。
1人は、人間嫌いのマルタニ君。
マルタニ君は、友達が2人しかいなくて、僕ともう1人が、
ナガクボ君でした。
ナガクボ君は、マルタニ君に紹介してもらいました。
僕も、マルタニ君も、世間と隔離されていた、
時代を先取りする ひきこもり学生(勉強ばかりしていた)だったので、
社交的で、世間に通じているナガクボ君は、貴重な友達でした。
僕は、ナガクボ君から、電通とか博報堂とかいう会社があることを
教わりました。
ナガクボ君がいなければ、僕は、博報堂に入ることはなかったのです。
ということは、今の僕も、なかったのです。
都立青山高校で野球をしていたナガクボ君は、
ベースボール・マガジン社に就職しました。
博報堂に入ってCMプランナーをしてた僕は、
ナガクボ君の取材で、清原選手をほめるコメントをしました。
それが『週刊ベースボール』に掲載されて、
僕は、広報室に呼び出されて、始末書を書かされました。
広告会社だけど、社外活動は厳しく禁止されていました。
おかげで、いい勉強に、なりました。
それが、僕が27歳の時でした。
ナガクボ君は、なんと、ベースボール・マガジン社の取締役に
出世していました。

                        彰宏より。
P.S.
ナガクボ君へのご恩返しに、ベースボール・マガジン社から、
本を出します。お楽しみに。