生まれ育った場所が、王子という場所だった。
(熊野修験道)
親愛なる君に

最近、親しい人からも、読者の人からも、講演を聞いた人からも、
「王子に」という呼び名で、メールや手紙がきます。
自分から言った記憶はないんだけど、
どうやら「王子キャラ」になっているようです。
能天気な感じが、自分では、嫌いではないです。
高3の時の文化祭のお芝居の役は、
すでに、シンデレラの王子でした。

と思っていたら、不思議な発見がありました。
僕の住んでいた地域の町村名よりもっと細かい分類の地名が、
「北王子」だったのです。
町に、だんじりが6つあって、
僕の地域のだんじりが「北王子」という名称でした。
僕の家は、元々、熊野神社に参詣するための
熊野街道につながる小栗街道上にあります。
「王子」というのは、修験者がそこで、儀式をして、
宿泊をする場所だったのです。
「王子」と「修行」は、ひとつのことだったのです。
だから、僕は、修行好きなのですね。
熊野信仰についても、一度、本を書こうと思います。

                        彰宏より。
P.S.
白いタイツの似合う王子を目指して、修行します。