父親から、絵の描き方よりも、ものの見つめ方を習った。
親愛なる君に

「凄い目力で、見られる」
と、よく言われます。
僕は、そんなに にらんでいるつもりはないのです。
見つめている意識も、ありません。
むしろ、見とれている感じです。
見方としては、ぼんやり ながめている感じです。
「中谷さんて、人間も見つめますけど、
人間以外のものも、じっと見つめてますよね」
と、ある人に、言われました。
確かに、そうですね。
ものも、かなり、見つめています。
父親も、そうです。
妹が、「パパ、なんか、また見てはんで」と、笑っています。
遺伝ですね。

                        彰宏より。
P.S.
父親から習ったのは、絵の描き方ではなくて、
ものの見つめ方だったんですね。