子供たちには、何かが見えている。
親愛なる君に

最近、面白い連続事件が、僕のまわりで、起こっている。

京都の八坂の塔のそばの細い道を歩いていた時のこと。
すれ違った男の子(推定8歳)が、
いつまでも、僕のほうを、見ていた。
僕は、できるだけ、気づかないふりをして、
長い道の先の曲がり角で、そっと振り返った。
すると、それまでじっと見ていた男の子が、
すぅーと、隠れた。
それまで、ずっと、見ていたということだった。

その年齢なので、本の読者やファンということではないはずです。
男の子だけではありません。

朝ご飯を、ホテルのレストランで食べている時のこと。
パパとママと女の子の3人連れが、通り過ぎました。
女の子が、じっと僕のほうを、見ていた。
彼女は、通り過ぎたあとも、振り返って見ていた。

子供たちが見る時の特徴は、
まばたきをしないこと。

子供たちには、きっと、何かが見えているに違いない。

                        彰宏より。
P.S.
子供たちに見られて恥ずかしくないように、堂々としていよう。