サタケミキオさんに、思い出をインプットされて、泣かされてしまう。
(サタケミキオさん『歌姫』)
親愛なる君に

東京セレソンデラックスの『歌姫』(作・演出、サタケミキオ)を、
観てきました。
サタケさんのお話は、
「思い出」というボールを蹴り合うサッカーみたいな感じです。
記憶を失った男の、今の恋人と昔の妻とのドリブル。
その男の記憶が戻って、今の恋人の記憶が消えていく切なさ。
脚本では、伏線は、遠くに置けば置くほど、効果を発揮する。
人生という脚本にも、思い出という伏線が、
すべての人の心の中にあります。
思い出という伏線をつかれるから、
涙腺が、決壊させられてしまうのです。
あかん、あかん、と思いながら、
また、はまってしまった。
『あいあい傘』一本ですまなかった。
楽屋で、脚本家・サタケミキオさん、かつ俳優・宅間孝行さんに、
挨拶をしながら、
この人には、僕にない思い出まで、インプットされる気がしました。

                        彰宏より。
P.S.
実は、WOWOWで放送した『LOVE 30』も、
知らずに見ていて、面白いなあと思っていたら、
作・サタケミキオと出て、あかん、これは、完全にはまってる。