両親の几帳面さが、僕のDNAへの形見として残る。
親愛なる君に

母親が亡くなったあと、父親は、母親の形見を、
みんなに、どんどん、プレゼントしたそうです。
母親の遺品を片づけながら、
「よう、これだけ、きっちり片づけてあるなあ」
というくらい、きちんと片づけてあったそうです。
「いつ私が亡くなって、誰にどこを開けられても、
恥ずかしくないようにしてあるからね」
と、よく言っていたのを、思い出しました。
父親も、染物屋なので、全国で100位に入る几帳面な人です。
その父親をして、驚かせるきちんとした整理です。
結局、着物は、妹が、着れる年になったら、着ることにして、
とっておくことに、なったそうです。
母親と妹は、まったく、同じ背格好。
そして、孫の明日香ちゃんまで、同じ背格好でした。

                        彰宏より。
P.S.
父親と母親の几帳面さが、僕のDNAに遺品として、残りました。