聞き手が一生懸命だと、つい、「とってある話」をしてしまう。
親愛なる君に

僕は、講演で同じ話は二度しません。
聞く人が全員違ってもです。
話したいことが、たくさんあるからです。
こういう人たちが聞きにきてくれるから、
こんな話にしようかなというのは、
なんとなく、ぼんやりと考えています。
毎日講演をしていると、
この話は、明日したほうが、いいかなという話もあります。
実は「とってある話」も、あります。
おすし屋さんでいうと、おいしいところです。
ところが、この「とってある話」を、
今日は、話すつもりでなかったのに、つい、話してしまう時があるのです。
それは、聞き手が、乗せ上手だった時です。
一生懸命聞かれると、明日別のところで話すつもりのネタを、
次から次へと、話してしまっています。

                        彰宏より。
P.S.
どんどん、乗せてください。