子供の頃を言葉を共有できる幸せ。
(「脱いだ」)
親愛なる君に

子供の頃の言葉を、大人になって、突然、思い出すことがあります。
そんな言葉に、めぐりあいました。
誰かが言ったのではなく、頭の中に、響いてきたのです。
「脱・い・だ」
これ、わかりますか。
「『脱いだ』って、言いなさい」
って、母親に言われていました。
関西の人に聞くと、「子供の頃、よく、母親に言われてた」
って、言います。
ほころびた服を縫ってもらう時、
着たまますると神様のばちが当たるので、
脱いだごとにするために、「脱いだ」と言うおまじないです。
関西地方のおまじないのようです。
何十年ぶりかで出会う言葉は、
何十年ぶりかの友達に会うくらい、懐かしい。

                        彰宏より。
P.S.
子供の頃の言葉を、君が知っているのが、うれしい。