マルゲリータは、トマトとバジルである理由がある。
(二期倶楽部)
親愛なる君に

那須の二期倶楽部に行ってきました。
二期倶楽部というと、コンラン卿がデザインした
東棟のインテリアばかりが紹介されがちでしたが、
今回行って、ホテル内の畑に驚きました。
畑の中に、ガーデンキッチンが作られていて、
そこで、打ったばかりのおそばや取れたての野菜のてんぷらや、
近所の川で釣ってきた岩魚を囲炉裏で焼いて、
食べることができるのです。

この担当をされている方が、しゃれのようだけど、山中さん。
山中さんは、本当に、山の中に住んでいた人で、
お父さんはマタギをされていたそうです。
山中さんご自身も、漫画に出てくるマタギみたいな方でした。
スタッフのハスミさんは、「ヒゲさんですね」と、呼んでました。
ヒゲさんに、木になっているトマトを、もぎって食べさせていただきました。
甘いだけでなくて、青い味がしました。
おじいさんの実家が農家だった僕は、質問をしました。
「農薬を使わないということなんですが、
虫は、つかないのですか」
すると、ヒゲさんは、笑って、トマトの木の隣の葉っぱをとって、
匂いをかがせました。
「バジルですね」
「トマトの木の隣にバジルを植えると、虫がつかないのです」
だから、ピッツァのマルゲリータは、
トマトとバジルの組み合わせだったんですね。

                        彰宏より。
P.S.
コンラン卿とマタギのヒゲさんのマッチングが、おしゃれでした。