「姫初め」という言葉にも、文化がある。
親愛なる君に

「『姫初め』は、何から由来してるんですか?」と、聞かれました。
作家は、何でも答えます。

「姫初め」の語源は、4つ。

【1】
姫飯(ひめいい)初め。
元旦はおこわを食べるので、2日目からやわらかいご飯を食べることから。
姫とは、柔らかいニュアンスがこめられています。

【2】
飛馬(ひま)初め。
2日から、馬に乗ること。
元旦は、馬も休ませます。
行動を開始するの意味もあります。

【3】
火水(ひみ)初め。
2日から、元旦休んでいた、家事炊事が始まること。
女性の仕事が始まるという意味もあります。

【4】
秘事(ひめごと)初め。
これが、現在の一般的。
元旦ではなく、2日目をさす。
元旦はHも休みなさいということらしい。
元旦は休みだった遊郭も、2日目からは営業を開始していて、
「ちょっと、いってきます」というしゃれた言い方だったのです。

どんな言葉にも、歴史や文化がありますね。

                        彰宏より。
P.S.
なんでも、聞いてね。