哀愁系のコマーシャルを流せるNHKは、大化けするかも。
(吉田照幸さん)
親愛なる君に

『サラNEO』の吉田照幸監督から、
NHKのCMを作ったので、観てくださいって、メールをいただきました。
早速、録画して、観ました。
録画して観るだけの、価値がありました。
コマーシャルは、僕の本業なので、
「どこがいいのか」以上に、「どこが難しいのか」が、わかります。
まず、すばらしいところは、
哀愁があって、暗くないところです。
明るいコマーシャルは、作りやすいのですが、
哀愁があるコマーシャルは、なかなか難しい。
つい、暗くなってしまうのです。
「大昔のテレビの話題で盛り上がる時代がありました」
というコピーは、泣かせます。
難しいところは、哀愁系のコマーシャルは、
企画の段階で、没。
仮に通っても、初号試写で、没になるのです。
一歩間違うと、出入り禁止になります。
まあ、吉田さんに、依頼した段階で、
NHKは、根性があったといえます。

                        彰宏より。
P.S.
このCMを、オンエアできるNHKは、
これからが、楽しみです。