昔の本を読むと、変なところに、線が引いてある。
親愛なる君に

本棚の本を捨てていると、ついつい読んでしまいます。
線を引いてあるところだけ読もうと読み始めると、
なかなか、面白い。
「なるほど」と思うところもあれば、
「この、何に感動して、線を引いたか、意味不明」
というところもあります。
マンガのふきだしにも、線を引いてあります。
「なるほど」というところも大事だけど、
「意味不明」な線も、心の財産です。
大学時代の友達に、
「中谷は、変なところに、線を引く」と、
驚かれていました。
なんか、興奮したんですね。
文脈やら、その時に、自分が置かれている状況やら、
全部含めての興奮です。
(誰でも線を引くようなところに、線を引くほど、凡人ではない)
と、うそぶいていました。
(あかん、こんなことをしみじみ味わってたら、片づけが終われへん)

                        彰宏より。
P.S.
みんなと違う「変なところ」で、笑っている君と、同じだよ。
そういうところも、好きだよ。