書いた言葉と、あげたプレゼントは、忘れるのがいい。
親愛なる君に

「中谷さんは、どうして、書くネタがなくならないんですか?」
と、聞かれます。
コツは、書いたら、忘れることです。
「あの言葉、いいですね」と読んだ人に言われると、
ほんとに、いい言葉だなあと、自分で感心します。
それだけ、自分の書いた言葉を、書いたら、忘れてしまっているのです。
これは、プレゼントに似ています。
僕は、あげたプレゼントを、忘れることにしています。
「それ、いいね」って、あげたプレゼントをほめてたりします。
「あれは、僕があげたプレゼントだ」なんて
いつまで、うじうじ考えているのは、せせこましいですね。
言葉も、同じです。
「あれは、僕の言葉だ」なんて、うじうじ考えてないから、
次から次へと、わいてくるのです。

                        彰宏より。
P.S.
時々、言葉が、走り出したり、暴れだしたりするので、注意してください。