惚れた相手に、とことん惚れぬくことが、最高だ。
(映画『自虐の詩』)
親愛なる君に

映画『自虐の詩』を観てきました。
泣けました。
原作から大ファン。
業田良家さんとは、20代からお世話になっている。
監督は、大好きで、出演もさせてもらっている天才・堤幸彦監督。
イサオ役は、阿部寛さん。
大好きな作品を、はずしようがないくらいがっちり固めてみないと、
どきどきして見れないくらい緊張して、観ました。
試写で、業田さんが言ったせりふを、僕も使いたい。
「これは、僕のために作ってくれた映画です」
原作に忠実なのに、驚いた。
実は、いっぱい、ふくらませてあるんだけど、
忠実に感じるさせるところが、最高の演出です。
この作品の本質は、ちゃぶ台ひっくり返しとは、逆です。
幸江に、顔を足で踏まれながら、
「こんなしゃぶ中の売春婦の私のどこが好きなの?」と聞かれて、
「すべてだ」と答えるところにあります。
惚れた女のために銀行強盗して、
パンツ一丁で捕まる西田敏行さんも、純愛ですね。
「どんな映画?」と聞かれたら「純愛映画」と答えます。
惚れた相手に、とことん惚れぬくのが、最高です。

                        彰宏より。
P.S.
僕が、自分でやりたい役は、
幸江に片思いしている、あさひ屋のおやじです。
ゲイの売春婦も、いいですね。