がんばってるお店が評価されるのは、うれしい。
(「海味」ご主人長野充靖さん)
親愛なる君に

『ミシュランガイド』は、あれこれ言う人がいるけど、
僕は、単純に、がんばっているお店が評価されて入っているとうれしい。

僕が、うれしかったのは、南青山のすし処「海味」が入っていたことです。
ご主人の長野充靖さんは、僕のサービスの本にも、
登場していただいたことがあります。
ある日、長野さんは、こんな話をしてくれました。
「中谷さん、私、今、英会話スクールに通ってるんです」
お店に、外国人のお客様の常連さんが、2組来られるそうです。
長野さんは、たったその2組に、お寿司を説明して、
味わってもらいたくて、忙しいのに習われていました。
日本で『ミシュランガイド』が出るなんて夢にも思わない
15年近く昔のことです。
『ミシュラン』に選ばれると、外国人のお客様が増えるので、
英会話の勉強をしたことが、ここでやっと利いてきますね。
ムダになることはないんだなと、あらためて、感服しました。
『ミシュラン』に選ばれるために、英語を勉強していたわけでないのがいい。
お店は、掲載される前から、予約の取れない繁盛店なのです。
『ミシュラン』に載ろうが載るまいが、
長野さんのように努力されるプロは、
まったく、今まで通り、淡々と努力をと続けていかれると思います。

                        彰宏より。
P.S.
がんばってるお店は、どうしても繁盛して、予約が取りにくくなってしまうのは、
喜ぶべきことですね。