編集者のために書く本が、いい本になる。
(ダイヤモンド社編集長・土江英明さん)
親愛なる君に

僕は、本を、読んでくれる人のために、書いています。
編集者は、ある意味、一番最初に読むことになる人です。
そういう意味では、編集者のために書いているという要素も、大きい。
『なぜあの人は人前で話すのがうまいのか』(ダイヤモンド社)は、
土江英明編集長のために書いた本です。
「こういうのを、読んで勉強してね」ではなくて、
「中谷さん、私のために、こういう本を書いてください」
と言えるところが、土江さんの類まれなる才能です。
土江さんは、どんどん偉くなって、人前で話す機会が増えているのに、
人前で話すのが苦手だと、自分で思っています。
「こういうのを作ると、売れるから」
「世の中の人が、こんなことができない人が多いから」
という動機で作られる本より、
土江さんのように、「すいません。私が読むために」
という本の作り方が、好きです。

                        彰宏より。
P.S.
これからも、そんな本の作り方をしていきたいと思います。
もちろん、君のためにも。