ひと工夫を考えてしまうのは、父親のしつけだった。
(『プラス1%の企画力』(ダイヤモンド社))
親愛なる君に

子供の頃から、
父親に、「もう、ひと工夫せえ」と、教えられていました。
「このままやったら、よそと一緒やろ。それでは、オモロナイ」
これが、今の僕の企画を考える上での基本的なスタンスになっています。
何か見ると、「自分だったら、どう、ひと工夫するか」と考えてしまいます。
ひと工夫なので、100%がらりと変えることではないのです。
1%のちょっとした工夫なのです。

その習慣が、博報堂に入って、さらに鍛えられます。
次から次へと、目の前に、商品が置かれます。
「これを、もっと生き生きさせるには、どうするか」と、
課題を与えられます。
考えたら、また次と、置かれます。
「企画のわんこそば」状態です。
頼まれなくても、ひと工夫を考える職業病になってしまいました。
『プラス1%の企画力』(ダイヤモンド社)は、
そんな僕の習慣を分析してみた本です。

                        彰宏より。
P.S.
僕が、じっと見つめ始めたら、もう「ひと工夫」を
考え始めています。