観れば観るほど、もう一度、観たくなる。
(サタケミキオさん『夕』2008(東京セレソンデラックス))
親愛なる君に

サタケミキオさんの『夕』2008(東京セレソンデラックス)を、
観てきました。
サタケさんのお芝居は、ただ泣けるだけではなくて、
もう一度、最初から観たくなります。
どんでん返しのあるお話でも、
全部が全部、もう一度見たくなるというわけではありません。
小さなセリフ、小さな小道具が、伏線だらけなのです。
伏線を隠すために、ギャグ満載なので、
ゲラゲラ笑っているところに、伏線があります。
僕は、サタケさんのお芝居を観ると、
「こんな面白いお芝居を観た」と、仲良しに話します。
2時間のお芝居を、2時間かけて話します。
話しながら、自分で「あっ、つまりこれがあの伏線だった」
ということに、気づきます。
話しながら、もう一度、観ています。
そして、話し終わって、またもう一度、観直したくなります。
サタケさんの世界は、抜け出せないメビウスの輪のような
構造になっているのが、素敵です。

                        彰宏より。
P.S.
迷路から、出れなくなるのが、快感です。