舞台を回さずに、役者が回り続けた。
(劇団☆新感線『五右衛門ロック』)
親愛なる君に

劇団☆新感線の『五右衛門ロック』(@新宿コマ劇場)を、観て来ました。
新感線は、道場破り集団です。
凄い劇場を、片っ端から、道場破りしています。
そんな中でも、新宿コマは、とっておきの舞台でした。
さらに、大御所・北大路欣也さんも、
また新感線のとっておきの組み合わせでした。
五右衛門のタイトルロゴの「五」の爆発頭を見た瞬間、勝負あった。
ルパン三世の正体は、実は、石川五右衛門だったと感じさせる世界観こそ、
新感線ワールドです。
パロディーがいくらでもできる北大路さんに、
パロディーをさせないところに、敬意を感じます。
北大路さんは、さすがに、座っているだけで、
とてつもない存在感でした。
回るコマ劇場の軸みたいな存在でした。
回転舞台が売りのコマ劇場を、あえて回さず、
新感線のいつものメンバーが、疾走し、回り続けました。
走り回るところに流れる音楽は、ドリフというのも、
ヘビメタとのミックスがうれしい。
松雪泰子さんは、まさに峰不二子でした。
江口洋介さんのピンマイクが故障で、ハンドマイクに持ち替えたのも、
あとから考えると「あれも、演出ちゃうん?」と言いたくなるような
お徳感でした。

                        彰宏より。
P.S.
僕の斜め前で見られていた藤村俊二さんが、おしゃれでした。