『阿久悠物語』は、僕自身の物語だった。
(『阿久悠物語』)
親愛なる君に

『阿久悠物語』(日本テレビ系)が、抜群に面白かった。
今までの自伝物の中でも、飛びぬけて、感動した。
理由は、「3つの重なり」だ。

(1) 僕が10代の頃、阿久悠さんを、
『スター誕生!』でリアルタイムで見ていた。

(2) 『スター誕生!』から生まれてくるアイドルが、
僕の10代のアイドルだった。
そのアイドルたちが成長していくプロセスが、
僕自身の10代と重なった。

(3) 時代を分析し、苦悩し、物を作っていく、地道なクリエイターの姿に、
同じ広告代理店出身として、
20代以降の自分自身と重なった。

『阿久悠物語』は、僕自身の物語に、感じられた。

                        彰宏より。
P.S.
「主役になれない」と言った山口百恵との描写が、
ドラマとしても、大人のドラマだった。