泳ぎ方に、その人の生き方が出る。
(『カンタン・スイミング』)
親愛なる君に

『カンタン・スイミング』(テリー・ラクリン著/ダイヤモンド社)が、
面白かった。
「水泳を、本で学ぶ。」というのは、もっとも変なことのたとえになるのに、
水泳の本は、面白い本が多い。
「へぇー」「なるほど」「そうなんだー」の連続です。

この本のテーマは、「魚のような泳ぎ」です。
帯のコピーは、「ラクに静かに泳げると、結果的に速くなる!」です。
〈「かかない」「けらない」「たくさんより、いつまでも」
「一生懸命より、楽に」「水とケンカしないで、調和する」
「ゆっくりだけど、速い」〉
全部、ボールルームダンスに通じます。
そして、それは、人生哲学でもあります。
だから、面白く感じるのです。

スポーツは、僕の子供の頃から、格段に哲学が進化してします。
道具を使わない水泳も、僕らが習った水泳とは、
真逆の進化をとげました。
今まで習ってきたことと、まったく逆の考え方に出合うのは、
快感ですね。

                        彰宏より。
P.S.
水泳の中では、僕は背泳が好きです。
ダンスに一番似ている気がします。