やせ我慢ができなければ、おしゃれはできない。
(エリ用のスタッズ)
親愛なる君に

Yシャツをイングリッシュタブカラーで、
と職人さんが薦めてくれたのは、
僕が、エリのスタッズを持っていたからです。
タキシードと燕尾服用のスタッズシャツを作りにいった時、
エリをスタッズで取り外せるように、オーダーしました。
大和屋さんのスタッフの方が、聞きました。
「中谷さん、このエリのスタッズは、どちらでお求めになられました」
ダンスの花岡浩司先生に、
ロンドンの専門店で買ってきていただいたものです。
スタッズとは、シャツの差し込み式ボタンです。
正装のシャツのエリは、スタッズで取り外せるのです。
今では、そんなシャツを着る人がいないので、
胸のスタッズは、手に入るけど、
エリのスタッズは、日本では手に入りません。
ロンドンでも、扱っているのが、一軒のみだそうです。
イングリッシュタブカラーにするには、
スタッズがいるのです。
かっこいいけど、スタッズでエリを締めるのは、一苦労です。
そもそも、執事にしてもらっていたからですね。

                        彰宏より。
P.S.
おしゃれは、なかなか苦労がいる、やせ我慢の道楽なのです。