好きな人に導かれて、その街に呼ばれる。
(中原中也記念館)
親愛なる君に

山口県湯田温泉にある「中原中也記念館」に、行ってきました。

たまたま湯田温泉で、講演の仕事があったので、
街を歩いていて見つけたのです。
中也は、この街で生まれていました。
導かれていくというのは、こういうことですね。

中原中也に、予備校時代にはまりました。
詩の好きな仲間が、予備校時代に、いたのです。
中也が、受験で苦しんでいたことも、親近感を感じました。

詩もそうだけど、それ以上に、
中也にいたく感情移入したことがありました。
京都で同棲していた時に、恋人の長谷川泰子を、
親友の小林秀雄に取られてしまう話です。
詩人は、三角関係で、敗れるタイプが多いようです。

その話を聞いて、僕は、小林秀雄側になろうと思っていました。
中也が亡くなるまで、秀雄との親友関係は、続いたのも凄いですね。

                        彰宏より。
P.S.
引っ越し魔で、引っ越しの理由が、「友達の家の近くに引っ越したい」
ということだったというのが、いかにもさびしがり屋でいい。