本は、目が合った瞬間が、運命の瞬間。
親愛なる君に

〈中谷本で、ときどき、絶版の本があるんです。
どうしたら、手に入りますか?〉
と、聞かれました。

結論は、本は、見つけた時にゲットすることです。
本は、「ときどき、絶版」なのではなくて、
「基本的に、全部、絶版」と考えていていいでしょう。
「品切れ」「重版未定」も、「絶版」と同じと考えていいでしょう。

これは、意外に知られていません。
本は、季節物の洋服と同じなのです。

本は、本屋さんで出会った時が、
運命の瞬間です。

「明日、買って帰ろう」と思っていて、明日行ったらなかった、
という経験は、僕も、さんざんしてきました。

帰りに買おうと思って帰りに寄ったら、なかった。
たくさんあったから、大丈夫と思っていたら、なかった。
同じ本屋さんの別のコーナーに行ってるうちになくなった。
それが、本との出合いというものです。

だから、僕は、運命の瞬間を逃がさないように、
目が合った瞬間に買うようにしています。

                        彰宏より。
P.S.
運命の瞬間を自ら作るには、新刊の時に、注文しておくことです。