書きながら、書き手の体になじんでくるのが、万年筆の醍醐味。
(モンブラン)
親愛なる君に

中学時代、学生服のポケットに、万年筆がさしてありました。

突然、インク・カートリッジ式の万年筆が欲しくなって、
買いに行きました。
今、使っているモンブランは、吸い上げ式です。
外に持ち歩く時に、インクが切れると心配なので、
カートリッジのものも、持っておこうと思いました。

ペン先は、極太。
ただし、ペンを横に滑らせた時には、限りなく細く、
縦に滑らせた時には、限りなく太いのがいいのです。

太くも、細くもなることで、文字に味わいが出ます。
メーカーはこだわらずに選んでいるうちに、
結局、またモンブランになってしまいました。
モンブランだけで、何本も、持っています。

軸とペン先を組み合わせで選んで、郵送してもらうことにしました。
届いて、さっそく試し書きをしてみて、「あれ?」と思いました。
店頭で試し書きをした時より、硬いのです。
「こんなだったかな」と思って、翌日、翌々日、使ってみると、
どんどん書き味が、よくなってくるのです。
書き手のキャラに合わせて、どんどんなじんでくるのが、
万年筆の醍醐味です。

                        彰宏より。
P.S.
今、新しいモンブランは、ネームを入れるために、
再び離れています。
帰ってくるのが楽しみです。