迷子になるのは、子供ではなく、大人だった。
(天王寺動物園)
親愛なる君に

神戸から、堺に、幼稚園の年長から引っ越してからも、
動物園によく連れて行ってもらいました。

小学校から高校まで行っていたのは、
大阪の天王寺動物園でした。
「オウジ」から「テンノウジ」へ、成長しました。

天王寺動物園のヒーローは、ゴリラでした。
バナナの皮をむいて食べているので、
さすがにゴリラは、賢いなと思って見ていたら、
実を食べたあと、皮も食べていました。
食べるのにむくところが、やっぱりエライ。

高校生になってからは、
天王寺図書館で、受験勉強をしていました。
動物園の隣にあったので、
一日中、迷子の案内が聞こえていました。

大阪の子供が、動物に夢中になりやすいというより、
親が動物に夢中になって、子供とはぐれていたのでしょう。
迷子なのは、子供ではなく、大人の側でした。

関西人は、東京の人より、動物好きですね。

                        彰宏より。
P.S.
今から思うと、あんなににぎやかな図書館で、
よく勉強していましたね。