福岡では、貝のお味噌汁が、でっかい丼茶碗で出てくる。
親愛なる君に

地方に講演に行ったら、
必ず、その地方でしか食べることができない料理を食べます。

朝のビュッフェも、和食になります。
その土地の野菜や魚ですね。

高級懐石というよりは、家庭料理がいいですね。
高いお店よりは、安いお店がいいですね。
ご接待してくださる方は、高級なお店をセッティングして下さるんですが、
ほんとは、あっちの提灯のお店のほうが、おいしそうだなって、
感じることもあります。

同じ野菜でも、東京で食べる野菜と、しゃきしゃき感や苦みや香りが
やっぱり違います。
何よりも、でっかくて、安いのに驚きます。

講演の前泊をした福岡で、魚料理のお店に入りました。
おいしかった。
しめに、お味噌汁を頼んだら、でっかい丼茶碗で、出てきました。

このお店だけかと思ったら、翌日、入った家庭料理のお店で出てきた
あさりのお味噌汁も、でっかいどんぶり茶碗で出てきました。
食べても食べても、アサリが、わいてくるのです。

あとで考えたら、「貝汁とアジ塩焼き定食」と書かれていました。
普通、あとに書かれる「貝汁」が、先に書かれているところに、
気合を感じますね。
「貝汁」が、メインディナーなのです。
メニューに、「貝汁(中)」「貝汁(小)」とあるところが、
普通サイズの大きさを思わせます。
しかも、おいしかった。

                        彰宏より。
P.S.
二日酔い防止に飲む貝のお味噌汁がこんなにでっかいということは、
さすがに、お酒に強い福岡ならではでした。