松竹新喜劇も面白いと感じるようになった時、一皮むけている。
(藤山寛美十八番箱)
親愛なる君に

いつもおいしいものを送ってくれる塾生・小川智久君が、
松竹新喜劇のDVDを送ってくれました。
藤山寛美十八番箱の『船場の子守歌』でした。

はまりました。
子供の時に、何度も見ています。
名ぜりふも、舞台設定も、覚えています。
それでも、感激してしまいます。

もっと、テンポが緩やかだった気がするけど、
今見ると、かなり早く感じます。
間合いの意味がわかるようになったからですね。
今の年齢になってみると、ますます面白い。
今の年齢にならないとわからない面白さがあります。

大阪の子供たちは、小さいうちは、吉本新喜劇にはまります。
小さいと、松竹新喜劇の涙が、まだわからないのです。
松竹新喜劇も、面白いなと感じることができるようになった時、
その少年は、一皮むけた瞬間なのです。

                        彰宏より。
P.S.
脳の言語野の奥底に沈んでいた懐かしい表現に、
たくさん出合いました。
たとえば、こんなセリフ。
挨拶に立とうとする人に、お客さんが言うセリフ。
「仕事優先、仕事優先」
P.S.2
十八番箱、全部見直したくなりました。