いろんなセミの鳴き声が聴こえたら、そこには森がある。
親愛なる君に

セミの鳴き声を聴いていると、眠くなりませんか。
僕は、眠くなります。
水泳や空手の練習の後のお昼寝を思い出すからです。

子供のころ、朝方は、クマゼミが鳴いていました。
クマゼミは、「シャリシャリシャリ」と鳴きます。
昼になると、アブラゼミです。
「ジージージージー」というのが、アブラゼミです。
夕方になると、ツクツクボウシ、ニイニイゼミ、
チイチイゼミ、ヒグラシが鳴き始めます。

セミ獲りをしていた子供の頃、
数の少ないクマゼミを獲ると、自慢でした。
今は、アブラゼミのほうが、減ってしまったそうです。
アブラゼミは、茶色の羽根なので、樹が少なくなると、
逃げる時に隠れる樹がなかなか見つからなくて、
鳥に食べられてしまうからです。
温暖化で、暑い地方のクマゼミが、
とんどん北上しているというのも、理由の一つです。

1本の樹に、貴重だったクマゼミがたくさんいるって、
ちょっと切ないです。

                        彰宏より。
P.S.
いろんなセミの声が聴こえたら、そこにはきっと森があります。