好きな子の写真を神棚にして、お供えをして、拝んでいたよね。
(『わたしが子どもだったころ』)
親愛なる君に

『わたしが子どもだったころ』(NHK BShi、総合)が、面白い。
「ドキュメンタリー+インタビュー+再現ドラマ」
で構成されています。
予算だけでなくて、準備と時間と演出を、
しっかり注いでいる力作です。
たとえば、つるの剛士さんの回。

つるのさんが、子どもの頃、
自分のスペースだった押し入れをスタジオに作って、
その中で、インタビューがされます。
余計なゲストもなしで、質問も、影アナなのがいい。

押し入れの中にあったものまで、再現されています。
好きな女の子の写真を神棚にして、
お供えまでして、拝んでいた気持は、
見ているこちらまで、「そんなこと、してたよね」
という共感がわいてきます。

「しばらく忘れていたけど、そんなことあったよね」
と、脳に電極を入れられて刺激で思い出される番組です。

                        彰宏より。
P.S.
実際に、好きだった女の子に再会するシーン。
気のきいたことが何も言えないうちに
「じゃあ、また」と別れるところが、
リアルで、逆に切なくてよかった。