タモリさんの面白さは、高低差のギャップ妄想力だ。
(NHK『ブラタモリ』)
親愛なる君に

NHKの新番組『ブラタモリ』が、面白い。
タモリさんが、古地図と見比べながら、
昔の東京を想像するという番組です。

第1回は、早稲田。
タモリさんの坂好きのベースは、「高低差フェチ」です。
土地の高低差は、地層の差なので、
そこに長い時間が感じられるということなのです。

たとえば、大隈講堂の前は、2万年前からの4つの地層が
ちょうどぶつかっている所で、
時代の節目の場所に住み、大学を作った大隈重信は、
さすがだというタモリさんの指摘は、ダイナミックです。
100年くらい前までは、写真で見たりしていますが、
2万年までさかのぼるのが、タモリさんの凄いところです。

さらに、椿山荘の中庭の高台に立って、
「縄文時代は、そこまで、海だったんだよね。いい景色だよね」
と、縄文時代の景色を、まざまざと見る妄想力が面白い。
実際、5000年前の地球は今より高温で、
海面が10メートル高かった。
早稲田界隈まで、東京湾が入り込んでいたそうです。

そういえば、大雨があると、神田川沿いは、
よく床上浸水していました。
神田川は、海の名残なんですね。

                        彰宏より。
P.S.
タモリさんの魅力は、「高低差」のギャップ妄想力ですね。