テレビでたまたまついていたチャンネルには、意味がある。
親愛なる君に

僕は、テレビを“ながら”で見ることは、できません。
テレビがついていると、集中して見てしまうからです。
たとえ、まったく見ていない連続ドラマの最終回の1シーンでも、
泣いてしまいます。
テレビには、神さまがいます。
ほかの番組を見ようとして、たまたまついていたチャンネルには、
必ず、意味があります。

東北3都市弾丸ツアーの前日、
盛岡のホテルで、たまたまつけたテレビ。
年老いた直江兼続が、縁側で日向ぼっこをしていました。
僕は、チャンネルを変えませんでした。
兼続の表情が、あまりにも穏やかだったからです。
庭にる妻の常盤貴子が、幸せそうに微笑みながら振り返ると、
兼続が、眠ったようにうなだれている。
常盤は、叫び声を上げることなく、
兼続が持っていた湯のみを取って、
手のひらに、庭の紅葉の葉っぱを置く。
そして、隣に座る2人の後ろ姿。

大河ドラマ『天地人』のラストシーンでした。
続けて見ていたわけではないのに、その数分のシーンに、
感動してしまいました。
テレビの神さまに、感謝です。

                        彰宏より。
P.S.
たまたま見たキム・ヨナの『007』の滑りで、
ぶっちぎりの最高得点を出した演技も、見れました。
ここしか、見ていないのに、またしても、テレビの神さまに感謝です。