僕は、エンディングよりも、冒頭で泣く。
(『カールじいさんの空飛ぶ家』)
親愛なる君に

僕は、映画で、泣き上戸です。
エンディングではなく、冒頭で、泣きます。
どうやら僕は、設定に、はまるようです。

映画『カールじいさんの空飛ぶ家』も、冒頭で、泣きました。
1時間43分の映画の中の、始まって7分で、泣いてました。
エリーとカールの出会って、結婚して、死別していくシークエンスが、
最高に、いい。
音楽だけで、よけいな説明はありません。
セリフはありません。
でも、エリーの口は動いている。
無声映画のように、エリーが話している言葉が、聞こえてくるのです。
ポストのペンキのエピソードは、どんなラブストーリーよりも、
ロマンチックです。
子供部屋の壁紙を貼っていた後の病院のシーンで、
「あっ」って、声を出しそうになりました。
エリーが、いつも無口なカールに、触っている手触りが、好きです。

                        彰宏より。
P.S.
ピクサーに出てくる女の子は、いわゆるアニメ顔と言うよりは
リアルで人間臭いんだけど、僕はタイプのようです。
『Mr.インクレディブル』のママも、
『レミーのおいしいレストラン』のコレットも、
そして『空飛ぶ家』のエリーも、気の強い女性で、好きです。