『神田川』の彼女は、なぜ「いつも、待たされた」のか。
(かぐや姫『神田川』)
親愛なる君に

かぐや姫の名曲『神田川』の詞の新事実が、わかりました。

〈二人で行った 横町の風呂屋
 いつも私が待たされた〉

「私」は、女性なので、銭湯で男性より女性のほうが長いというのは、
普通、おかしいのですね。
たぶん、彼女はいい子なので、
もたもたしないで、急いで出てくるけなげさの表現なんだなと、
僕は、解釈していました。
実際は、その銭湯の池にいる鯉に、
彼はいつもエサをあげていて、遅くなったそうです。
男の子供っぽいところです。

〈若かったあの頃 何も怖くなかった
 ただ貴方のやさしさが 怖かった〉

この歌は、女性目線の歌です。
ところが、最後の2行は、男性目線の詞だそうです。
作者の喜多條忠さんは、学生時代、作詞家を目指して
戦っていたけど、こんなけなげな彼女がいたら、
実家の大阪に帰って、コンブ屋を継いで、
平和に暮らしたくなってしまう
という恐怖心だったのです。

深いです。

                        彰宏より。
P.S.
昔の名曲を、もう1回、読み返してみたくなりました。