ものを作る人間は、軽やかで、振り返らない。
(青島広志先生)
親愛なる君に

作曲家の青島広志先生が、面白い。

早口のお話は、内容的にも最高にユニークで、
何よりも、軽やかさがいい。
天才特有のせっかちさに、嫌味がない。
きっと、青島先生の頭の中には、
ずっと、モーツアルトの跳ねるようなリズムが、
鳴り続けているに違いありません。

何度もアンコールを繰り返すクラシックのもったいぶった感がなくて、
コンサートホールに出てきたかと思うと、いきなり演奏を始めて、
終わるとさっと、帰るという潔さが、心地いい。

立て膝をするお辞儀も、両膝を曲げてするお辞儀も、
貴族的で、かわいい。

ものを作る人間は、こう軽やかでありたいですね。

                        彰宏より。
P.S.
博報堂時代から、ご一緒していたクリエイタ―は、
作詞家はじっとり系が多く、作曲家は軽やか系が多い。
僕は、作曲家系ですね。
書いている時は、ピアノを弾いているみたいらしいですから。