僕は、F鉛筆を使っていた。
親愛なる君に

僕は、鉛筆が好きです。
小学校時代は、習字で使う4Bを使っていました。
濃く書けるからです。
中学時代、Fという硬度の鉛筆を使っていました。

Bより、柔らかく濃いのが、2Bです。
僕の将棋のライバルの石田君は、繊細だったので、
硬くて薄い2Hを使って、几帳面な字を書いていました。

HとBの間の硬さが、HBです。
普通、みんなが使っていた鉛筆は、HBでした。
HBは、真ん中なのに、さらに、HBとHの間にできたのが
Fという硬さでした。
真ん中の真ん中という不思議な位置づけです。

僕が、Fという鉛筆が好きだったのは、
みんなが使っていなかったからです。
ちなみに、Hはhard、 Bはblack、Fはfirm(しっかりした)の略です。

                        彰宏より。
P.S.
この話には、続きがあります。
僕が、Fの鉛筆を大量に手に入れていた謎を、明日紹介します。