広告のボディコピーの世界で、生きてきてよかった。
(児島令子さん)
親愛なる君に

「中谷さんの文章は、ジャンルで言うと、何ですか?」
と、聞かれました。

自己啓発でも、エッセイでも、ポエムでもありません。
僕は、広告でいうところのボディコピーだと思っています。
広告のコピーは、最初のヘッドコピーと、
本文に当たるボディコピーで、できています。
僕は、ボディコピーが好きです。

今、一番好きなボディコピーを書く人は、児島令子さんです。
日本ペットフードの
「死ぬのが恐いから飼わないなんて、言わないで欲しい。」
のボディコピーを読んだ時、
正確には、読み始めた時、涙が出た。
あらためて、児島さんの他のボディコピーを読んでみると、
どれも、胸を打たれる。

ネットで「彼女の出張」を聴いたら、
「この朗読は、僕もやりたい」と思った。
素晴らしい文章に、悔しいなと思いながら、
「ああ、僕は、こんなボディコピーの世界で生きてきて良かったな」
と、感じました。

                        彰宏より。
P.S.
『名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方』鈴木康之著(日経ビジネス文庫)
で、全文読めます。