おじいさんコントは、丁寧にすることで、面白くなる。
(「ぼれろ」)
親愛なる君に

ただ変なことをするだけのお笑いは、笑えません。
三國連太郎さんくらいの覚悟で、
変なことを、徹底してするお笑いは、大好きです。
そういう意味で、今、お気に入りは「ぼれろ」です。

初めて見たのは、『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ系)で、
歌舞伎役者が面接に来るというコントでした。
渡辺敬介さんの動きの軽さに、
「ひょっとしたら、下積みの歌舞伎役者さんが、
お笑いに転向したのかな」と、思いました。
歌舞伎で押していくのかなと思ったら、
『オンバト』で、「82歳の老人が、結婚相談所に来る」というコントで、
1位をとっていました。
渡辺さん演じる老人が、いがらしみきおの漫画に出てくるおじいさんそっくりで、
驚きました。
録画を何度も、見直してみて、細かいことをしていることに気づきました。
体のキレも、体操選手のように軽い。
おじいさんコントは、雑にやると、自己満足になるけど、
ここまで、丁寧にされると、三國連太郎さんです。

                        彰宏より。
P.S.
87歳の三國さんも、おじいさんの役を演じているに違いない。