「都こんぶ」は、堺の名産です。
(中野の「都こんぶ」)
親愛なる君に

故郷・堺の代表的な名産として、「都こんぶ」があります。
「都こんぶ」は、遠足に持っていく300円の予算の中には、
必ず、入っていました。
子供のころは、「都こんぶ」が、
地元のものだとは知りませんでした。

京都生まれの創業者の中野正一さんが、
丁稚奉公をしていた堺の昆布問屋から独立して、
「都こんぶ」を発売しました。
当時19歳という若さだから驚きます。
1931年なので、もう、80年もたっているのに、
あの赤い箱のデザインは、ほとんど変わっていないというのが、
恐るべきブランドです。
「都こんぶ」の「都」は、
中野さんの故郷の京都への思いがこもっています。
パッケージをよくみると、
「中野の都こんぶ」となっています。

なぜ、昆布なのに、北海道でなく、堺なのか。
堺は、江戸時代、海上交通の拠点でした。
北海道から、日本海、そして、下関から、瀬戸内海をめぐって、
堺に、昆布が陸揚げされていたので、
昆布の加工が堺で発展したのでした。
女性のハンドバッグにも入るようにデザインされたという
あの赤いパッケージは、こうしてみると、なかなかオシャレです。

                        彰宏より。
P.S.
故郷・堺の誇りが、またひとつ、増えました。