講演のふりをして、落語をしていた。
(『東京かわら版』「落語と私 私と落語」)
親愛なる君に

自分の意思で書く単行本のほかに、
雑誌からの原稿依頼も、楽しい。
与えられたテーマで、気づかなかった自分を発見することができます。

『東京かわら版』から、お題をもらいました。
落語・講談・浪曲ファンのための月刊演芸情報誌という凄い雑誌です。
お題は、「落語と私 私と落語」。

書いてみて、僕の人生の中で、
落語の占める比率の大きかったことに気づきました。
中学で生徒会長をしていたのは、
朝礼のふりをして、3000人の前で落語がこっそりできたこと。
いまだに、講演のふりをして、落語をしていることに気づきました。
「有名塾」のキックオフ大会で講演した時、木村政雄さんが、
「中谷さんは、作家やと思ってたけど、違った」
と言ったのは、さすが、見抜かれました。

僕の本は、読む落語ですね。

                        彰宏より。
P.S.
だから、僕のiPodは、落語専用なんですね。