サラリーマンは、宴会で浴衣を着ていても、ビジネス鞄を持っている。
(イッセー尾形のひとり芝居「わたしの大手町2010」)
親愛なる君に

イッセーさん尾形さんのひとり芝居『わたしの大手町2010』に、
行ってきました。
イッセーさんは、これまで、数百の職業を演じてこられていますが、
僕は、サラリーマンネタが、大好きです。
イッセーさんを見ていると、自由業までもが、
サラリーマンに見えてきます。

今回、一番好きだったのは、冒頭のネタです。
浴衣を着ているのに、いつものビジネス鞄を持っている
宴会の責任者。
「浴衣+いつもの鞄」という組み合わせがリアルで、せつない。
もちろん、名作「タクシー」は、この先、100年たっても、
古典として、残るでしょう。
僕の一人芝居「女の子を家まで送っていって、ドアに足をはさんで
帰れなくなる男」は、「タクシー」から生まれました。

見たことがあるキャラが登場した時、
それが、前作の再演なのか、続編なのか、勘違いなのか、
よくわからないのが、イッセーさんのお芝居の凄いところです。
再演でも、パート100くらいに、成長しているのですね。

                        彰宏より。
P.S.
アンケート欄に書かれたイッセーさんからの言葉が、
毎日、違っているというのも、今日発見しました。