奥行きのある世界に、引き込まれる。
(ペーパクラフト作家・太田隆司さん)
親愛なる君に

太田隆司さんのペーパークラフトが、凄い。
その圧倒的な奥行きに、引き込まれる。
太田さんの奥行きには、3つある。

【1】空間の奥行き
横から見ると、ほとんど厚みがないのに、
無限に奥まで世界があって、
電車や車が、こっちに向かって走ってくる。
奥のほうから、海風さえ吹いてきます。

【2】時間の奥行き
オシャレなのに、未来志向ではなくて、懐かしいのです。
昭和で、僕の子供時代の風景だったり、
モノクロ映画に出てくる外国だったり。

【3】ドラマの奥行き
まるで、このワンシーンだけで、映画を見たような満腹感があります。
登場する人間が、みんな何かを話しているのです。

                        彰宏より。
P.S.
『PAPER MUSEUM ― 太田隆司作品集』(二玄社)で、
ぜひ見てみてください。
1つの作品を見ながら、君といっぱい、お話がしたい。